一級建築士が解説③ 施工体系図と施工体制台帳

現場の監理技術者をしていると必ず作成及び掲示しなければならない書類が有ります。

本日はこの二つについて分かりやすく解説いたします。

建築業界は発注者の下に元請業者がいてその下に一次下請け二次下請け以下三次四次と続きます。一般的には孫請け曾孫請けなどです。建築業界は複層構造の下請け体系が一般的です。施工体系図はその組織図を現場の掲示板に掲載して今どの業者が現場に入っているかが一目でわかるような表の事です。労働基準監督署が現場に視察にきてまず初めに見る掲示板です。現場に入る施工前には必ず表示しておくべきものです。安全管理上必須の掲示板です。

施工体制台帳はその体系図の中身をファイルに収めてる書類の事です。書類の中身を解説します。

先ず表紙の次に順番に①再下請負通知書②作業員名簿③基本契約書④注文書⑤注文請書⑥建設業許可証の写し(あれば入れる)⑦建設業許可の資格証(あれば入れる)※再下請負通知書があれば①~⑦繰り返し※ない場合は右側斜線の再下請負通知書を添付します。現場常駐管理者の最も重要な仕事はこの台帳を現場事務所に常時備えることが重要です。